CCNC 2013 参加レポート CCNC 2013 report

少し時間が経ってしまいましたが,先日開催された国際会議CCNC 2013に参加しましたので,その報告をしたいと思います.

会議概要

  • 会議名:IEEE CCNC 2013 (The 10th Annual IEEE Consumer Communications and Networking Conference)
  • 場所:アメリカ ラスベガス
  • 期間:2013年1月11日 – 14日
  • ウェブサイト:http://ccnc2013.ieee-ccnc.org/

CCNCは,ワイヤレスネットワークやモバイルプラットフォームなどに関する研究発表が数多く行われる国際会議です.上はモバイルアプリケーションの提案から下は無線の変調に関するものまで,幅広いレイヤの発表が行われています.

また,通常の口頭発表のセッションとは別にデモ発表のセッションも用意されており,開発したデバイスやアプリケーションを使いながら研究の紹介を行うことができます.

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デモ発表について

今回私は,”TrafficCam: Sharing Traffic Information based on Dynamic IPv6 Multicast Group Assignment using Smartphone Sensors”というタイトルで,ITS(Intelligent Transport Systems, 高度交通システム)に関する研究のデモ発表を行いました.
今回提案しているのは,同じ車列を走っている別の車両との通信を実現する方法に関するものです.この方法を用いて同じ渋滞に巻き込まれている別の車両と渋滞の原因に関する情報を共有するAndroidアプリケーションを開発し,そのデモンストレーションを行いました.

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デモのブースには多数の方に足を運んでいただき,様々なコメントを頂くことができました.コメントを頂いた方の中には自動車メーカーの研究者の方も 含まれており,非常に参考になりました.そこでも指摘されたのですが,実環境での利用を考えたとき,スケーラビリティやデプロイについてもしっかりと検討 する必要性を強く感じました.

なお,今回発表したものは,2013年3月9日のオープンキャンパスでもデモンストレーションを行う予定です.ご興味のある方は,是非お越しください!

オープンキャンパスの詳細はこちら

全体を通して

口頭発表のセッションにもいくつか参加したのですが,その中では

Yutaka Ihara, Haris Kremo, Onur Altintas, Hideaki Tanaka, Masaaki Ohtake, Takeo Fujii, Chikara Yoshimura, Keisuke Ando, Kazuya Tsukamoto, Masato Tsuru, Yuji Oie: Distributed Autonomous Multi-Hop Vehicle-to- Vehicle Communications over TV White Space, Proc. of the 10th Annual IEEE CCNC2013, pp. 330-338, Las Vegas, USA, Jan. 2013.

が印象に残っています.車車間のマルチホップ通信に関する発表だったのですが,面白いのはその評価方法で,実験に必要な無線帯域の免許を総務省から 取得し,屋外で実車を使って実験を行っていました.ITSに関するチュートリアルでもissueとして取り上げられていたのですが,評価をどのように行う か,そしてその妥当性はどうか,ということも(ITSの分野に限らず当たり前のことですが)十分検討する必要があると感じました.

実は今回が初めての学会発表&初めてのアメリカ訪問だったのですが,やはりひたすら英語で話し続けるのは非常に疲れました.また,いろいろ な場所でいろいろな人に気軽に話し掛けられることが多く,空港のATMが壊れていて困っていると通りすがりの人が別のATMの場所を教えてくれたり,ホテ ルのカジノで突然「お前の靴,クールだな!」と褒められたりと,カルチャーショックの連続でした...

airport

空港にもスロットマシンが並んでいました

今回のような発表でコメントを頂いたり,他の方の研究を見聞きすると,やはり非常に刺激になるものです.今回はデモ発表でしたが,今後も研究を進め,学会発表等の形で社会に還元していきたいと考えています.

Yohei KANEMARU