SAINT2012 @ トルコ SAINT2012 @ Turkey

奈良も残暑が厳しいですが、夕方以降は涼しくなってきて夏の終わりを感じています。岡本です。

もう2ヶ月ちかく前の話ですが、7月16日から21日にトルコのイズミールにて開催された国際会議SAINT2012に参加してきました。

会議概要

IEEE/IPSJ International Symposium on Applications and the Internet という名のとおりインターネットアプリケーション全般を取り扱う会議で、メイントラックからワークショップまで幅広い研究が発表されていました。例年どお りCOMPSACとの併催です。
COMPSAC/SAINT ジョイントでのキーノートやパネルディスカッションのセッションが複数ありましたが、Security, Trusted Computing 系の話題が非常に多かったように感じました。Cloud Computing の Panel も聞いていましたが、セキュリティ、プライバシ、データ保全性、相互運用性、法的問題 といったあたりが共通の課題として挙げられていました。

発表

岡本は、SAINTのワークショップの1つであるC3NETにて “Koshien-Cloud: Operations of Distributed Cloud as A Large Scale Web Contents Distribution Platform” というタイトルで発表しました。クラウドコンピューティングは、そのスケーラブルなリソース管理手法から、急速に普及しました。しかし、クラウドを利用す るサービスは様々な種類があり、トラフィックパターンもそれぞれ異なります。本研究ではユースケースとして、朝日放送(ABC)との共同プロジェクトであ る「夏の甲子園インターネット中継」の一部を広域分散クラウド上に実装・運用し、広域ライブマイグレーションや地理分散での冗長性確保などの機能が、実際 に大量のアクセスを受ける環境下で機能するか等について、様々な計測データから検証を行いました。

また、同じくSAINTのワークショップ EUCASSにて、松浦先生が “A Divide and Merge Method for Sensor Data Processing on Large-scale Publish/Subscribe Systems” というタイトルで発表しました。本研究では、大規模センサネットワークをPub/Subシステム上に構築する場合に発生するスケーラビリティの問題を、配 送過程における計算処理および地理的分散処理を考慮することで解決しました。具体的には、Subscriptionの分割・移動機構と管理機構を導入し、 処理対象となるPublisherの数を減らす・過負荷時に近隣ノードへ負荷分散などを行います。

開催地、ソーシャルイベントなど

イズミールは、イスタンブールから飛行機で40-50分ほど南下した位置にあり、エーゲ海に面したトルコ第3の都市です。会議期間中の気温は連日40度超えで、無防備で日なたを歩いてるとあっという間に日焼けするほどでした。ただ日陰に入ると海風が心地よい感じで
した。

会場から歩いて10分のところにAgoraという古代の市場の遺跡があり、2日目のバンケットはここで行われました。3日目のソーシャルイベントで はバスでエフェソスの遺跡ツアーに行きました。はるか遠くまで続く石畳の道、とてつもなく大きな劇場 (決闘場) に圧倒されるばかりでした。