プロジェクト

どこでも使える快適なモバイル通信環境

ネットワークに接続する環境は様々です。有線、Wi-Fiや4G、LTEなどのモバイル通信網といった異なる特性の通信メディアがあり、場所によって使えるメディアが制限されたり、通信速度が違ったりしています。

快適なモバイル通信環境のためには、利用可能な通信メディアを使って、確実にネットワーク接続する必要があります。また、ネットワークの通信はITS(高度道路交通システム)の様に情報端末以外へも広がり、既存ネットワークとの相互利用が期待されています。

そのため、モバイル通信環境を快適に利用するためには、モバイル通信機器はその時々において利用可能な通信メディアを認識し、それらの中から最適な通信メディアを選択・接続し、ネットワーク環境の差異の吸収してから、ネットワークをアプリケーションに提供する必要があります。

ネットワーク側も様々な通信メディアを移動するモバイル通信機器に対して、確実にデータを送り届ける必要があります。一方で、プライバシーの保護も要求されます。

研究課題

これらの課題は、各通信メディアにおいて適切なIPアドレスを通信機器に割り当てた上で、ネットワークはモバイル通信機器の地理情報も考慮して宛先アドレスにデータが到達できるようにルーティングし、通信機器はアプリケーションに適切なアドレスを選択することが重要となります。

プライバシーを保護するためには一時的な仮アドレス Temporary Address, Pseudo Address が有効ですが、適切なアドレス更新タイミングが課題となります。また、アドレス更新においてネットワーク透過性を維持するために、Mobile IP、IPトンネリング・トランスレーション技術が利用され、IPトンネリング・トランスレーション技術は IPv4 - IPv6 ネットワーク間の相互接続、ネットワーク移動時においても利用されます。ITSにおいては、地理に基づいてルーティングするプロトコルとしてGeoNetworkingの仕様策定が進んでいます。

これら課題を解決するための個々の技術は開発が進み実用化されているものもありますが、欠けているところ、連携が不十分なところもあります。我々は快適なモバイル通信環境を目指し、課題解決のための研究を進めています。