耐障害システムのためのデータベース接続層の拡張による柔軟な複製機構

中村暢達,藤山健一郎,河合栄治,砂原秀樹
近年,社会的にもITシステムへの依存が大きくなり,障害発生によるシステムダウン時にも,バックアップサイトが同一のITサービスを継続するような障害復旧技術の重要性がますます高くなりつつある. 本論文では,処理性能,復旧時間 (RTO),および復旧ポイント(RPO)などの障害復旧に関する多様なサービス要件に応じて柔軟にデータを複製する方式を提案する. 高い柔軟性を実現するために,データベース接続ライブラリにおいて,アプリケーションのデータベースアクセスを監視し,あらかじめ登録されたルールと照合し,複製方式を制御する. 具体的には,複製および復旧の要件から,データベースアクセスとして以下の4種類の複製方式を用意する:1)複製する必要のないアクセス,2)非同期で複製すればよいアクセス,3)非同期ではあるが,アクセス順序は同一でなければならないアクセス,4)同期複製する必要のあるアクセス. 各アクセスに応じた最適な複製方式を選択することで,遠隔地へ複製処理を行う際の性能劣化を抑えることが可能となる. 実験においては,遠隔通信環境下でも実適用可能な処理性能で複製方式制御が動作することを確認した.

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$Id: ipsj-200704-nakamura-abst-j.html,v 1.1 2007/06/01 07:32:19 eiji-ka Exp $