プロジェクト

大災害時の情報通信手段を確保するメッセージフェリー

近年、インターネットの普及に伴い連絡手段としてFacebook、Twitter等のWebアプリケーションが用いられることが多くなり、これらのWebアプリケーションが災害時の安否確認として活用されたように、情報通信は被害調査や救助・復旧活動において重要な役割を担うとともに、時には命をもつなぐものとして、災害時にも途絶えさせることはできません。

しかし、大規模な災害が発生すると、救助活動や安否確認のために通信の需要が発生するにもかかわらず、インフラの損壊によって通信が困難になってしまう事態が想定され、また地震や風水害などの要因により現地に人が近づくことも地滑り等の2次災害に巻き込まれる危険を伴います。

そこで、インフラに依存しない通信手段として無人の航空機などをフェリーとして巡回させて情報を中継させる方法が注目されています。

無線LANアクセスポイントを有する空中浮遊型メッセージフェリー(ヘリコプター)を用いて、大規模な災害により通常のネットワークインフラが使用できなくなった地域やネットワークインフラ整備が困難な地域において、対象地域内に存在する利用者(災害時には要救助者)に対してデータの送受信を可能にする環境を提供することができます。

研究課題

ここでの課題は、メッセージフェリーの飛行時間がバッテリ等の制約で有限であることや対象地域内の利用者が移動する可能性があることから、限られた時間内にデータ送受信量を最大にするための飛行経路を決めることになります。課題を解決するため、フェリーの移動経路や複数のフェリーでの連携などの運用方法を検討し、より効率的に多くの情報をやりとりできる方法を研究しています。